北国にはやっと雪解けの嬉しい季節がやって来ました。長い間ゆきの下に隠れていたものが次々と顔を出し始めます。煙草の吸殻、空き缶、滑り止めの撒き砂、そして爆音轟くバイク、車高を落とした改造車。彼らは真冬の間いったい何処にいたのでしょう。草花は芽吹き、芝は元気に復活し始めます。学校の登下校の列にはピカピカの制服の希望に満ちたあどけない姿。ついこちらまでほほ笑んでしまいます。仕事帰りに寄った本屋には薄手のコートの中にひとりだけ半袖のやけに気の早い若者。そして訳のわからない言いがかりを店員に大声でぶつけているおばさん。う~ん春だなぁ。